高嶺の花から人気車へ トヨタ 「プリウス」登場から23年の変化とは
初代プリウスは1997年に「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーとともに、世界初の量産ハイブリッド車として登場します。
現在のハイブリッドシステムの元祖ともいわれる「THS(Toyota Hybrid System)」を搭載し、燃費は10・15モードで28km/Lを達成し、それまでのガソリン車よりも約2倍近い燃費性能を誇りました。
テレビCMには故手塚治虫氏が手掛けたキャラクターたちに囲まれたポートレートで登場。「手塚治虫様、あなたが空想したクルマです」というナレーションのもと、それまでクルマとは対局にあった「環境」に配慮した、未来的なイメージの強いクルマです。
しかし、ハイブリッドという世界でも類を見ない先進性ゆえだったのか、ユーザーの反応は今ひとつでだったこともあり、年間の販売台数は平均で約2万台、当時の人気車種「カローラ」が年間20万台以上であったため、トップには到底手の届かない車種でした。
当時のプリウスについて、中古車販売店スタッフは以下のように話します。
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